【保存版】スイスの花粉症、スギではないけどあるんです!

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自然豊かなスイス、空気もきれいそうだし、花粉症なんてなさそうなイメージではありませんか?少なくとも、私は勝手にそう思っていました。

ところが、あるんです!このスイスにも。

日本では、スギ花粉が有名ですよね。わが家も反応の度合いは各自様々ですが、日本在住の時は毎年症状が出ていました。アレルギー検査にて、少なくとも私と子供2人は、スギがアレルゲンであると確定しています。が、一番症状がひどいのが夫で、今のところ5歳児はこちらで花粉症の症状はまだ出ていません。

スイスにはスギはないので、移住してから数年は花粉症の症状が出なかったのですが、ある年から、1~2月の天気が良い日から5月くらいまで、日本で経験した花粉症のような症状が出ることに気が付きました。そこで初めて、「え?まさかスイスにも花粉症があるの??」と思い、調べてみたのです。

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スイス気象庁による、花粉飛散情報サイト
スイスアレルギーセンターのサイト
スイスの花粉の種類と飛散時期
わが家の対策
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スイス気象庁による、花粉飛散情報サイト


日本の気象庁ばりに、スイス気象庁による、花粉飛散情報の立派なサイトが存在します。雨量レーダーのように、花粉の飛散が時間ごとにどう移り変わるか、動画も見ることができますよ。

Meteo Suisse - Pollen forecast


   ※ドイツ語、フランス語、イタリア語のみ

花粉の種類や飛散時期も掲載されているので、花粉アレルギーの症状が出ているなと感じた時にこのサイトをチェックすると、今飛んでいる花粉の種類が分かるので、自分が何の花粉に反応するのか知ることができます。

例えば下の図、今日は、フランス語でAune(英語:Alder、日本語:カバノキ科ハンノキ属の広葉樹)の花粉が、スイス全体で軽~中程度飛散しているということが分かります。真赤になっているLugano辺りの方、かわいそうですね…。

  <Swiss Meteo HPより>

スイスアレルギーセンターのサイト

また、こちらのサイトでは、花粉の種類やスイスの都市のフィルターを使って、花粉ごとに各都市での飛散状況や、都市ごとにどの花粉がどの程度飛散しているか、調べることができます。

Centre de d'allergie Suisse



例えば、先のAune、本日はLuganoで最も飛散していることが分かります。また、Luganoでは、Auneに加えてNoisetier(英語:Hazel、日本語:ヘーゼル、カバノキ科ハシバミ属の落葉樹)が同じくらい飛散していると出ています。
<スイスアレルギーセンターHPより>


スイスの花粉の種類と飛散時期

前述しましたが、スイスに杉はありません。赴任や移住してきて最初の数年は、やったー!杉から解放された!という喜びもつかの間、ある程度花粉に曝露され続けると、アレルギー症状が出てくるようですので、皆さまも、どうぞお気を付けください。

スイスの代表的な花粉症のアレルゲンと飛散時期は、以下の通りです。

                              <Swiss Meteo HPより>

Hazel     ハシバミ   1月~4月
Alder     ハンノキ   1月~6月
Poplar        ポプラ     2月~4月
Ash     トネリコ   3月~5月
Birch     カバノキ      3月~5月
Hornbeam シデ       3月~4月
Plane     プラタナス  4月~5月
Oak     オーク      4月~6月
Beech    ビーチ      4月~5月
Grasses   草            4月~9月
Sorrel dock スイバ(南米カタバミ)4月~6月
Plantain   オオバコ   4月~9月
Sweet chestnut 西洋グリ 6月~8月
Mugwort  ヨモギ      7月~9月
Ragweed  ブタクサ  8月~9月

スイスでは、Hazel(ハシバミ)、Alder(ハンノキ)、Ash(トネリコ)、Birch(カバノキ)、Grasses(草)やMugwort(ヨモギ)が花粉症の原因の95%を占めるそうです。

ちなみに、私は毎年、スキーシーズンが終わる2月~3月あたりから目がかゆいな~と思い始めるので、Hazel(ハシバミ)Alder(ハンノキ)に反応しているのではないかと思っています。夫もさきほど帰宅後、昼間目がとてもかゆかったので、目薬ちょうだい、と言ってきました。

わが家の対策

私はまず先に目がかゆくなる症状なので、日本から持参しているザジテンという目薬を使っています。かゆくなったらすぐさすようにしています。無意識にこすっているうちに、必ずと言っていいほどものもらいができてしまうので、早め早めにさすようにしています。

また、下記の記事の「鼻水・鼻づまり」、「じんましん・アレルギー」のヵ所にも、どんな薬を使用しているか書いたので、ご参考になさってください。

<関連記事>
スイスの薬ってどう?ーわが家の常備薬

また、スイスでは、ホメオパシーという西洋の漢方的な?食品に近いというか、自然素材を使用した薬が症状別に、薬局で売られています。素材や環境に意識の高い方でそちらを使用されいている方も多いようです(薬局でかなりの棚面積を割いて販売しているので)わが家は対処療法で、日本やスイスの市販薬ですませてしまっていますが、ご興味ある方は、薬局の薬剤師に相談してみるとよいと思います。

喘息持ちだったお子さんのいるスイス在住の友人が、アレルゲンを少しずつ体内に入れていくアレルゲン免疫療法で、幼少の頃にアレルギーを直したと言っていたので、スイスの小児科で相談してみるのも良いと思います。そういえば、わが子たちのかかりつけの小児科で、当時移住してきたばかりの日本人奥さまが、スイスに来てから突然息子さんにアレルギー症状が出始めたので、その治療で通っていると待合室で教えてくれたこともありました。

ちなみにスイスでは、マスクをしていると、人にうつせないほど重大な病にかかっていると思われるので、基本、人前でする習慣はありません。

スイスの花粉症について、花粉飛散情報サイト、花粉の種類、飛散時期、わが家の対処法についてまとめました。

お読みいただき、ありがとうございました。
皆さまの、ご参考になれば幸いです。

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