これは便利！フランス免税アプリ Savin' Tax Free の使い方

日付:

 

 < Photo by Blog from Switzerland >

皆さん、こんにちは！

最近は、極度の円安、インフレ、物価高の影響もあり、ついに我が家も極力フランスで買い物をすることが多くなりました。通常フランスはスイスよりも物価が安く、わが家はフランスから見て国外居住者のため、消費税がある程度免税となります。

そこで、私たちの心強い味方、フランス免税アプリ Savin' Tax Freeをご紹介したいと思います！

ちなみに2025年1月より、スイスから越境ショッピングに行く場合、一日一人当たりの購入額が以前の300chfから150chfに引き下げられましたので、お気を付けください。


---------------------------
● フランス免税アプリ Savin' Tax Freeとは
● Savin' Tax Freeを使う前に知っておきたいこと
● Savin' Tax Free の使い方
---------------------------


● フランス免税アプリ Savin' Tax Freeとは


Savin' Tax Freeは、フランス国外居住者が、旅行などでフランスを訪れて買い物をした際、「付加価値税（消費税）」を還付してもらうことができるアプリです。なお、このブログでは、「還付」と「返金」という言葉はほぼ同義語として使用しています。

アプリで必要になる書類（バーコード）を簡単に作成し、税関でそのバーコードをスキャンするだけで、免税手続きを簡単に済ませることができます。

ちなみに、アイコンはこんな感じ。


可愛いし、お金を返してくれるし、親近感と愛着しかわきません（笑）

筆者は以前、免税申請するって、お金のことだし複雑だと思っていたので、ほとんどやったことがありませんでした。そもそも、免税書類の作成が、お店の人が知らないとやたらと時間がかかることもあり、正直めんどくさいな、と敬遠していました。

ところが、このアプリを知ってから、この可愛いアイコンのデザインもあってか、使い方がとても簡単なので、免税に対するイメージが180度変わりました。

● Savin' Tax Freeを使う前に知っておきたいこと

実際に使ってみて、使う前に知っておくと良いと思ったことについて書きますね。

  • アプリは登録が必要で、パスポートが必要です
  • 還付される税金の返金先は、クレジットカードでもOK
  • レシートに関する注意点
    • 購入後、20日以内のものであること
    • 以下の4項目が必ず含まれていること（一つでもかけていると、審査が通らないことがあります）
      • name of the shop（店名）
      • date of purchase（購入した日付）
      • cost included taxes（税金を含む金額）
      • amount and VAT rate（付加価値税の税率と金額）
    • どんなに長いレシートでも、一枚（一画面）におさめること
    • 一店舗当たり、€100.01以上の買い物金額であること
  • オンライン購入でもOK（筆者はまだ未経験ですが）
  • アプリで作成された免税書類（バーコード）の有効期限は約3か月
  • 税関で、免税書類（バーコード）をスキャンする際、未開封の購入商品とパスポートが必要です（抜き打ちチェックに備えるため）
  • 税関で万が一抜き打ちチェックをされても、平常心で。空港と一緒で、担当者によって威圧的な態度を取ってくることもありますが、感情的にならずに対応をしましょう。
  • 税関にて、免税書類（バーコード）をPABLOという機械でスキャンしますが、予めPABLOの設置場所を確認しておきましょう（ホーム画面左上メニュー > MAP）
  • もっと事前に知っておきたい方は、ホーム画面下にある INSTRUCTIONSを一読することをおススメいたします


ちなみに、VATとはValue Added Tax、日本語で付加価値税のことです。
フランス語では、TVA (Taxe sur la Valeur Ajoutée)といいます。
レシートに記載されていない場合、記載されたものを購入時にもらってくださいね。店員さんにお願いする時の、例文をご紹介しておきますので、ご参考まで。
  • フランス語例 "Puis-je avoir un papier avec TVA pour détaxer?" 
  • 英語例 " Can I have a receipt with VAT for detax?"

● Savin' Tax Free の使い方

まず、必要なもの準備してください。
  1. Savin' Tax Freeをご自分のデバイスにダウンロードし登録する
  2. レシートまたは領収書（店名、購入した日付、税金を含む金額、税率と金額を含む）
筆者はいつも、予めレシートや領収書の写真を撮っておきます。余計な部分をトリミングしたいからです。

それでは、使い方です。

① レシートをアップロード

アプリを立ち上げ、ADD MY PURCHASESの 「+」マークをクリックします。

　

すると、以下の画面に推移します。
筆者はスイス在住のためか、スイスとの国境沿いでの買い物なのか（Swiss boarder)、それ以外の地域での買い物なのか(Other region)、オンラインショッピングなのか(Online)選択項目が出てきます。国境沿いでの買い物であれば、レシートや領収書でOKですが、それ以外だとInvoice（請求書）が必要のようです。ここでは、スイス国境沿いでの買い物を前提として進めて行きます。




Swiss borderを選択すると、以下の画面が出てきます。



ADDを押すと、Photo Library/Take Photo/Choose Fileの選択肢が出てきます。筆者は、先にレシートの写真を撮ってアップロードするので、ここではPhoto Libraryを選択し、事前に撮影したレシートや領収書の写真を選択します。もちろん、Take Photoを選択肢して、この時に写真を撮ってアップロードすることもできますよ。

アップロードが完了すると、以下の画面が表示されます。


最長で30分後には審査結果が出ると表記されていますが、筆者の場合はいつも5分以内に審査結果が出ている印象です。
他にもレシートや領収書があれば追加し、なければOKを押してホーム画面に戻ります。

② 購入証明書の審査結果待ち

ホーム画面左上の MY PURCHASESをクリックして、審査結果のステータスを確認します。


アップロード直後は、以下の様に、オレンジ色でProcessingと表示されています。


審査が通ると、以下のように緑色でVerifiedに変わります。


（❗）拒否は赤字で表示されます。筆者も一度だけありました。
レシートに、付加価値税の税率と税率別の金額が記載されていなかったためです。
その後、購入店に戻り、事情を説明したら必要な書類（領収書）をすぐプリントアウトしてくれたので、それをアップロードしたら問題なく審査が通りしました。

ちなみに、ブログを書いている現在では、ステータスの種類は以下の7種類あるようです。



  • Verified: 承認済み、この購入は税金還付の対象です
  • Expires soon: まもなく期限切れ、税金還付請求期限が近づいています
  • Processing: オペレーターが購入証明を確認中です
  • Processing images: 購入証明の写真を分析中です
  • Pending validation: 購入証明に詳細な検査が必要な箇所があるため、オペレーターが現在確認中です
  • Refused: この領収書は拒否されました (詳細は受信した通知に記載されています
  • Expired: 期限切れ

全てのレシートの審査が通ったら、次に税関書類（バーコード）の作成を行います。


③ 税関書類（バーコード）の作成
ホーム画面の下、GET MY REFUNDをクリックします。
ちなみに、今回約8€（現レートで約1300円）も返ってくるようで、嬉しいです！
毎回、レシートに表示された金額よりも少し低い金額が還付されるようです。


全ての書類（レシート/領収書）をアップロードし、承認が済んだか聞いてきます。
ここでは、YESをクリックします。

画面下、2つの内容を承認し、チェックしてNEXTをクリックします。
  • 本人であること、居住国、プロフィール内容が最新であること
  • 税関通過時に、購入物を携帯していること

本日の日付とフランスを出国するかどうか聞いてきますので、YESと答えます。


免税の還付金を受け取る方法を確認し、NEXTをクリックします。
ここは、プロフィールに登録済みの方法が表示されます。


税関でスキャンするためのバーコードが表示されます。
（❗）画面上部のオレンジ色の文字で、バーコード（税関書類）の有効期限が表示されているので、念のため確認してください。ここでは、約3か月後が表示されていますね。

正式な書類は、その下の Display my tax-free formをクリックすると開けますし、登録Emailにも送られてきます。



買い物が終わってすぐアプリの操作を始めてからここまで、だいたいいつも5分～10分くらいでしょうか？

④ 税関でバーコードをスキャン

あとは、先ほど作成されたバーコード（またはQRコード）を、
税関に設置してあるPABLOという機械でスキャンするだけです！



< Pablo写真: フランスの税関サイトより＞


（❗）その際、身分証明書（パスポート）と購入商品を必ず携帯しておくようにしてください。筆者はまだ経験はありませんが、抜き打ちチェックされる場合があるようです。

（❗）また、バーコードが機械ではじかれたことがありますが、以下の二通りでスキャンすることができました。焦らずに、ご参考まで。
  • 税関職員に、彼らのオフィス内にある別の機械でスキャンしてもらう
  • 一度アプリを閉じ、再度アプリを立ち上げてバーコードを再表示させてスキャンする（バーコードが生成されてから有効になるまで10～15分ほどの時差があるようです）


税関書類審査ステータスの確認方法

ホーム画面右上の MY TAX REFUNDSをクリックします。



次の画面で、それぞれのステータスが確認できます。
それぞれの項目をクリックすると、詳細が確認できます。税関書類（バーコード）、レシートもそこからたどることができます。


  • MY TAX REFUNDS
    • VALIDATION PENDING （審査中）
    • REFUND IN PROGRESS（審査済み・返金確定）
    • REFUNDED（返金済み）

さて、長くなってしまいましたが、皆さんも、是非一度使ってみてくださいね！本当は、パリオリンピックの前から書き始めていたのですが、リリースがこんなに遅くなってしまいました。

少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです！



＜関連記事＞

コメント

コメントを投稿