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(更新:8月31日, 2020)
家族が多いと、医療費や薬代はバカになりません(涙)
どんなに日々、病気にかからないよう努力をしても、季節の変わり目、疲れている時など、仕方のない時がありますよね。
また、医者から処方される薬は、「この薬って日本の薬と同じなの、違うの?」と気になりませんか?特に、子ども用の薬なら。私もそうでした。だから、最初の頃は、処方される度に、その薬をネットで調べまくりました。そしてだんだんと、だいたいいつも処方されるもの、常備しておくと良さそうな薬のリストができてきました。わざわざ処方箋をもらいに行かなくても(診察費が高いので!)、薬局で買えるかどうかも知りたい情報でした。
ちなみに、スイスでは、ほとんどの薬が、成分別に販売されています。日本で言う、複数の有効成分が含まれた、総合感冒薬というものはあまり存在しません。始めはびっくりしましたが、確かに、全ての症状が出ている時は便利ですが、頭が痛い、鼻だけ止まらないなど、特定の症状しかない場合は、症状別に薬が選べるスイスは便利かな、必要のない成分は取らなくても良いのでより体に良いかな、と思うようになりました。
それでは、わが家で活躍している「あって良かった!!常備薬」を以下の症状別にまとめたものです。
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● 頭痛・発熱
● 鼻水・鼻づまり
● のどの痛み・咳
● 湿疹・皮膚炎
● じんましん・アレルギー
● 胃腸炎
● 総合感冒薬
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● 頭痛・発熱
- Dafalgan(有効成分:パラセタモール、または、アセトアメノフェン)シロップ、または錠剤
- Algifor(有効成分:イブプロフェン)シロップ、または錠剤
一般的に、Dafalganの方が、胃にやさしく、副作用が少ないとされているため、子どもならまずこちらを薬局や医者に勧められます。こちらで妊婦の時に、唯一処方されたのもDafalganでした。Dafalganは体重によって一回分の摂取量が決まっており、5時間おきに投与可能。
Algiforも体重によって一回分の摂取量が決まっていますが、胃腸を荒らしやすいそうなので、Dafalganで事足りる場合はなるべく使わないようにしています。ただし、消炎効果が若干あるそうなので、のどの痛みも強い場合は、DafalganではなくAlgiforを選択しています。
次回投与時刻までに発熱がぶり返してしまう場合は、DafalganとAlgiforを4時間おきに、交互に投与する方法が勧められます。これでも熱がおさまらない場合や、4~5日たっても38.5度以下に熱が下がらない場合、わが家は、病院に初めて連れていきます。
ちなみに、日本でDafalganの有効成分パラセタモール(またはアセトアメノフェン)が含まれる薬は、カロナール、小児用バファリン、タイラノールです。また、Algiforの有効成分イブプロフェンが含まれるのは、エスタックイブです。
● 鼻水・鼻づまり
- Physiologique(0.9%塩化ナトリウム水溶液)小ボトル、大ボトル
- Prorhinel(有効成分:ポリソルベート) 小ボトル
最近、末っ子が3年ぶりくらいに中耳炎にかかり、その時以来の抗生物質が処方されました。鼻をすすっている期間が長いな、とは思いつつ、もう少しで鼻も止まりそうでしたし、子どももいやがったので鼻うがいをしていませんでした。小児科医からは、鼻が出ている間は(鼻水にウイルスや細菌が混入しているため)、中耳炎にはいつでもかかりうる、と言われてしまいました。大した鼻水の量ではありませんでしたが、娘も積極的にやりたがらなかったので、鼻うがいをさぼってしまったつけでした。
Prorhinelは、Physiologiqueよりは消炎作用があるとされているため、あおっぱなや黄色くねばつく鼻水の場合には、耳鼻科医や小児科医からProrhinelを使用するよう言われました。
2種とも、処方箋無しにて購入可能。同じ容量で、フランスでは半額以下で買えるのでお勧めです。
また、ウイルス性の風邪だけでなく、花粉症の鼻水の時にも、鼻うがいは勧められます。幼児の風邪の場合には、たいてい鼻うがいだけでおさまるのですが、もう少し強い症状の場合に備え、以下の2種の鼻スプレーを常備してます。
- Nasivine(有効成分:オキシメタゾリン塩酸塩)鼻スプレー
- Rinofluimucil(有効成分:アセチルシステイン)鼻スプレー
一方で、Rinofluimucilは処方箋がないと購入できませんが、実感のできる効果(鼻水が止まる、鼻が通る)があります。Nasivineやパブロン点鼻薬を使用しても鼻が止まらなくてつらい時は、Rinofluimucilをもらいに行くためだけに受診しにいくことがあるくらいです。
鼻スプレーでは効かない時は、日本から持ってきている飲み薬の鼻炎薬を使っています。
● のどの痛み・咳
- Mebucaine F(有効成分:2種)タブレット
ただ、個人的には、やはり日本の浅田飴の缶入りのど飴ドロップが一番効くし、シュガーレスなので気に入ってます…でも、すぐなくなってしまうのですよね。そういった時は、Mebucaineを買うようにしています。
● 湿疹・皮膚炎
- Bepanthen(有効成分:デクスパンテノール)
薬以前に基本的なことですが、スイスは乾燥しているので、わが家では特に夜(風呂上り)の保湿は欠かさずに行っています。(詳しくは、「スイスでの、アトピー&乾燥肌対処法」をご参照ください。)
● じんましん・アレルギー
- Finallerg(有効成分:ジメチンデン)液体ドロップ
- Cetallerg (有効成分:セチリジン)液体ドロップ、錠剤
- Aerius (有効成分:デスロラタジン)液体ドロップ、錠剤
- Telfastin Allergo (有効成分:フェキソフェナジン塩酸塩)
この夏、末っ子が虫(おそらくこの時はカ)にさされて少しだけ赤く腫れたのですが、この時も、これらの抗ヒスタミン剤を3日間飲ませるように小児科医に言われました。また、患部に直接ぬれる、抗ヒスタミン剤塗り薬も薬局で購入できます。また、別の記事「スイスでハチに刺されたら? 対処法と薬」でも書きましたが、軽度のハチ刺されも同様の薬を近所の薬剤師が処方してくれました。
● 胃腸炎
- Buscopan(有効成分:ブチルスコポラミン臭化物)
そのほか、ちょっとお腹がゴロゴロという時には、たいてい我が家は、日本から持参の整腸剤ビオフェルミンのジェネリック商品を飲んでいます。正露丸も持ってきていますが、ほとんど服用したことがありません。
● 総合感冒薬
- NeoCitran(有効成分:パラセタモール<鎮痛・解熱>、マレイン酸クロルフェニラミン<抗ヒスタミン剤>、デキストロメトルファン臭化水素酸塩<咳を鎮める>、プソイドエフェドリン塩酸塩<鼻水・鼻づまり>
冒頭で、「日本で言う、複数の有効成分が含まれた、総合感冒薬というものはあまり存在しません。」と言いましたが、一つだけわが家が使用したことのある薬をご紹介します。それが、NeoCitranです。処方箋なしでも購入可能。
症状がすべて出ている場合は、日本から持参した総合感冒薬使用しますが、それが切れた場合に、NeoCitranを購入して代用しています。お湯で溶かして、ホットレモンみたいにして飲みます。
わが家で総合感冒薬を使用する場合は、他の飲み薬との併用は避けています。例えば、Dafalganと同じパラセタモールが500mg既に入っているので、Dafalganと併用はしていません(使用量を越えてしまう場合があるので)。その他の有効成分も、他の薬と併用可能かどうかの確認は、必ず医師や薬剤師に確認をした方が良いと思います。
以上、わが家で活躍している「あって良かった!!常備薬」を症状別にまとめてみました。同じ興味や不安を抱えていらっしゃる方々の、お役に立てれば幸いです。
もちろん、お薬は効き目の個人差がありますし、上記はあくまでもご参考になさってください。また、医師や薬剤師と相談の上、使用上の注意を良く読んでご使用くださいませ。特に、小さなお子さんの場合は、年齢制限(何歳から服用可能か)や使用量について必ずご確認くださいね。
皆さんやご家族の辛い症状が、少しでも早く良くなりますように!
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