Photo by Jeremy Galliani on Unsplash
USオープン 2018 女子決勝にて、日本の大阪ナオミ選手が、6-2、6-4のストレートで圧勝しましたね!
興奮冷めやらぬ次の日の朝、子どもに報告していると、
「…ママ、なんで泣いてるの?」と言われてしまいました(笑)。
大阪選手が観客スタンドに出向き、コーチやお母さんとハグするシーンでは、思わずもらい泣きをしてしまいました(涙)。私にも競技テニスをする子どもがいるので、完全アウェーの中で戦わなければいけなかった状況や、それまでのご家族の苦労を察すると、「本当に、よく頑張ったね!」と、泣かずにはいられなかったのです。
一方で、大阪ナオミ選手の完璧なプレーを前に、グランドスラム優勝23回経験者のセレーナ・ウイリアムズ選手は、完全に自滅していました。自分の実力を完全に上回る選手の登場を心理的に受け入れられなかったことと、出産復帰後初のグランドスラム優勝という夢からのプレッシャーに耐えきなかったことが原因と、私は分析します。これまで、こんな屈辱的な場面に遭遇したことがなかった彼女のプライドが、ズタズタに引き裂かれた場面だったのだと思います。
↑実はこういった現象(=選手が自滅してうるさい状況)、こちらのジュニアの世界では良く見かけるんですよね…、感情豊かなジュニアが多いようで。ですから、世界トップレベルの選手たちがジュニアの手本となってくれないと、困るんです!
セレーナ選手は、自滅が原因にも関わらず、彼女のコーチングに対する警告は主審の嘘だと抗議し(後に、彼女のモラトグルコーチがコーチングの事実を認めています)、ラケットを壊し、それでも主審を罵倒するということをやめられませんでした。自分が抑えきれなかったのでしょう。とばっちりもいいところです。おまけに、これまで自分に憧れてきた大阪ナオミ選手の気持ちを踏みにじる形で、会場の雰囲気を完全に自分の応援に仕向けました。大阪選手にとっては、完全にアウェイの状態です。セレーナ選手の、こういったメンタルタクティックスはお見事ですが、ここが私の一番許せないところでした。
また、試合が終わった後も、セレーナ選手が主審の判断は女性差別であったと思う、とコメントしたことも残念です。自分の敗北から逃げているようにしか聞こえず、往生際が悪いという印象を受けました。彼女が最初のコーチングの警告で気持ちを切り替えていれば、事態はこんなに大きくならなかったはずです。自作自演(100%自滅)の状況なのに女性差別を受けた、と言われても、少なくとも私には論点がずれているとしか思えませんでした。
多くの女子ジュニアが、セレーナ選手に憧れ、彼女を尊敬し、彼女を目指して頑張っているんです。それを裏切ったことの代償は大きいと思います。信頼を回復するには、自分の自滅を100%受け入れ、大阪ナオミ選手や関係者、ファンに謝罪をすることでしか難しいと思います。彼女自身も、自分の弱さを受け入れ、その先へ進んでいってほしいと願います。
また、母親になった以上、自分の子供に対して恥ずかしくない行動を、テニス選手である時にも是非取ってもらいたいものです。わが身を引き締める思いではありますが(笑)。
本来ならば、大阪選手の初グランドスラム優勝で華々しく日本や世界が湧きたつはずだったのに、自分のドラマに書き換えたところは、さすが女王ですね。どこかの政治家を彷彿させます。
実は、この件を、子どもたちのコーチ(元世界10位)に聞いてみました。
「まさに、今回の状況は、23回もグランドスラム優勝経験のある彼女にとって、未知の経験だったのだと思う。今まで、誰も彼女にここまで挑戦できる選手がいなかったからね。残念ながら、私たちは、みんな人間だ。自分の想像もしなかった状況に立たされた時、自分がどんな行動に出るか、実は誰にもわからないんだよ。」
と、落ち着いた口調で話してくれました。
その時に、自分はどんな行動に出るか。私は、大阪ナオミ選手のような行動をとりたい。自分に集中し、自分のやるべき事を成し遂げたい。そう勇気のもらえる試合でした。
大阪ナオミ選手の、これからの活躍も応援したいと思います!!
この度は、USオープン2018 グランドスラム初優勝、本当におめでとうございます!!
コメント
コメントを投稿