Photo by スイス便り Blog from Switzerland
今年も行ってきました、ジュネーブモーターショー2019のご報告です。
筆者は、人混みが結構苦手なのですが、せっかくスイスに住んでいるので、毎年このイベントにはできるだけ足を運ぶようにしています。自動車産業は、経済の縮図で、色々なことが分かるからなんです。
では、さっそく見てみましょう!
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● やはり、すごい人混みでした
● 筆者が毎回絶対チェックするブランド
● 今年の全体的な印象
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● やはり、すごい人混みでした
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入口付近はそうでもなかったのですが、メイン会場の階段を上がって振り向くと、やはりすごい人混みでした。熱気もすごいですし、幼児連れは本当に要注意です。迷子にならないよう、絶対に目が離せません。
一方で、あ、これだけ人が集まっている、良かった、という安堵もありました。ここに人が集まらないと、逆に今度は世界景気が心配になりますよね。
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意外と毎回楽しみにしている廃材アート。今年は、ハルクがお出迎え。わが家の5歳児は、まずここに立ち寄りました。
● 筆者が毎回必ずチェックするブランド
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それは、ランボルギーニです。適度な流線形と角ばったデザインがフェラーリよりも好きなのですが、今年はゴールドカラーでした。大人っぽい雰囲気で、かっこよかったですよ!
ここ数年、回転する円盤の上にアイコン車がディスプレイされているのですが、買う気のあるお客さんだけが、そこでの試乗が許されています。当然筆者は、フェンス越しに見るだけでしたが。
● 今年の全体的な印象
今年の全体的な印象を簡単にまとめてみました。
- 新車は、電気、ハイブリッド、水素燃料エンジン
- BMWとメルセデスベンツの共同開発発表
- 気になる今年不参加のブランド、Mini、フォード、GM、Land Rover、インフィニティ、ヒュンダイ、ボルボ
- 会場運営もサステナビリティをアピール
- BMWとメルセデスベンツの共同開発発表
- 気になる今年不参加のブランド、Mini、フォード、GM、Land Rover、インフィニティ、ヒュンダイ、ボルボ
- 会場運営もサステナビリティをアピール
それでは、一つずつ見ていきましょう。
- 新車は、電気、ハイブリッド、水素燃料エンジン
まず、皆さんもよくご存じのBMW、メルセデスベンツ、トヨタ、日産、ホンダ等世界のリーディングカンパニーの新車は全て、電気、ハイブリッド、水素燃料を全面に押し出していました。もう、世界の温暖化とCO2濃度は待ったなしの状態ですから、当然のことと言えば当然かもしれませんね。
わが家も、次の車は環境に配慮したものに乗りたいのですが、電気やハイブリッド車は一回の最大走行距離がまだ140km程度のため、子どもがテニスの遠征試合に行く時に不安が残ります。片道140kmの会場もあるからです。たまたま会場やその近くに電気スタンドが設置してあれば良いのですが、そんな会場はまだ稀なので、良い解決策はないものかと、今から思案しています。また、今後の技術革新により、走行距離が伸びてくれるといいな、と期待しています。
- BMWとメスセデスベンツの共同開発発表
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BMWとメルセデスベンツはライバル同士でありながら、隣り合わせの展示ブース。大画面のディスプレイと共に、Hello Mercedes! Hello BMW! と、2社共同で開発を進めていくことをアピールしていました。
その背景には、以前、ヨーロッパで環境汚染が低いとされていたディーゼルエンジンが、実は環境にあまりよくないことが証明されてしまい、急ピッチで日本やアメリカの環境技術に追いつく必要があるということがあります。そのため、BMWもメルセデスベンツも電気エネルギーによる新車を全面的に押していました。良いことですよね。
- 気になる今年不参加のブランド
結構、筆者でも知っているブランドが未出展でした。例に挙げると、Mini、フォード、GM、Land Rover、インフィニティ、ヒュンダイ、ボルボ等です。
考えられる理由は様々あると思いますが、そのブランドの主要顧客がジュネーブモーターショーに足を運ばない、デジタルマーケティングによる代替、ブランド側にアピールできる最新技術がない、不況等。
トヨタの高級ラインのレクサスは出店していましたが、日産のインフィニティはありませんでした。CEOのごたごたやBrexitの影響でしょうか。インフィニティの英国生産中止のニュースもありましたよね。日産はフランスはルノーの傘下にあり、ヨーロッパの本社はスイスにあります。そのためか、スイスで走っている日本車の中で最も多いのが日産なのではないかと思います。そこらじゅうで走っているので、企業イメージが早く回復するといいな、と思います。
- 会場運営もサステナビリティをアピール
モーターショーの会場は、ジュネーブ空港に隣接したパレクスポ(Palexpo)です。パンフレットでは、以下のようにサステナビリティを強調していました。
- ゴミを80%リサイクル
- 会場には15000枚の太陽光発電パネル設置、その他必要な電気エネルギーは100%水力発電による
- 食材や飲料は、地元から調達する季節のものを使用
良い試みですよね。来場目的は最新車ですが、大規模なイベントなので多方面に影響力がありますから、これからもこういった側面に注意して運営をしていってほしいと思います。
実はここパレクスポ、テニスのデビスカップやフェドカップ、そしてレーバーカップも行われる会場なんですよ。
以上、ジュネーブ モーター ショー 2019のご報告でした!
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