< Photo by Ryan Searle on Unsplash >
皆さん、こんにちは。
ついに2週間前、スイス全土でテニスクラブも公共のテニスコートも再オープンして、テニスができるようになりました!次男のレッスンも再開し、家族テニスも先週からできるようになりました。
改めて…青空の下で陽の光を浴びられる幸せを噛みしめました。しみじみ、今までの、「普通にテニスができる」という当たり前をありがたーく感じました。
さて、現在のスイス、どんな条件ならテニスをしても良いのでしょうか。
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⚫︎ スイステニスのガイドライン
⚫︎ 次男のクラブのガイドライン
⚫︎ 州テニス協会の強化練習ガイドライン
⚫︎ 公共テニスコートのガイドライン
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⚫︎ スイステニスのガイドライン
スイスの指示系統は明確で、まず、連邦政府での決定事項を各州、または、日本でいうスポーツ庁が受け、各州政府や各スポーツ協会が個別のガイドラインとして落とし込みます。そして、各州政府、および、スポーツ庁が落とし込んだガイドラインを受けて、スイステニスがテニスに特化したガイドラインを作成します。それを受け、各州のテニス協会は、その州でのガイドラインを作成します。そのガイドラインに基づき、各州の公共コートとテニスクラブが運営されています。その、スイステニスが発行したガイドラインがこちらです。
なんと、73ページにもおよびます。スイス、結構細かいです。さすが、職人の国、でしょうか。これを簡単にまとめると以下のような基準となります。
<Covid-19下における、テニスコート運営ガイドライン概要>
- シングルスのみ可
- プレー前と後に、必ず手を消毒する
- 施設内は、一方通行にする
- 自分のボール以外は触らない
- コートは完全予約制(電話かオンラインのみ)
- 5分前に到着し、5分前には終了する
- ゴミ箱は設置しない
- Covid-19責任者を任命する
これらの基準の根底には、「ソーシャルディスタンスを2m確保すること、なるべく各自の接触を避け、飛沫と接触感染を防ぎ、万が一感染者が出た場合にトラッキングできるよう使用者を予約制にして管理する」、ということがあります。
⚫︎ 次男のクラブのガイドライン
そして、次男のクラブでは、上記の条件は全て満たした対策が取られており、さらにクラブなので以下の対策を行なっています。
- レッスンは、コーチ含め5人まで
- ビジターは不可
- ボールを手で触っていいのはコーチだけ
また、今はどうなっているか分かりませんが、再オープン時は、テープでテニスコートが縦に2つに仕切られていました。特に、ちびっこレッスンの場合は、思わずコート内で接近してしまう可能性があるからです。ただ、次男の年齢や大人の場合は、仕切りなしでレッスンをしています。実際は、メンテナンスが難しいので、今はテープはないのではないかと思いますが。他のクラブの方にも聞いてみましたが、ここまでやっているのは次男のクラブだけのようです。でも、保護者としては、ここまできちんとした対策をしていることで、安心して子どもをレッスンに送り込むことができます。
日本では、自粛期間中もオープンしているクラブもあると聞きました。スイスの再オープン基準は細かすぎるし、これで運用が本当に可能なのか、と疑問をもたれるかもしれませんが、慣れてしまえばそんなに大変ではありません。根本的に日本人の衛生概念は欧米人のそれよりも発展しているので、意外と苦にはならないと思います。
⚫︎ 州テニス協会の強化練習ガイドライン
週一回の、州強化選手の合同練習も再開しました。こちらは、公共のコートで行われているので、基本的にはスイステニスのガイドラインに沿っています。公共コートは複数箇所にありますが、全てを同時に再開するのではないく、今回の外出規制緩和の第一弾として、一つは一般に開放、もう一つが州の強化練習用に再開されました。その他の施設は、新感染者の推移が順調であれば、規制緩和第二弾以降に再開予定です。
トレーニング再開初日、次男たちは外門付近に集合、敷地内へはコーチに引率されて入ってゆきました。人口密度を調整するために、親が敷地内へ入ることは禁止され、帰りも同じ場所で息子をピックアップすることになっています。
トレーニングはしばらく、怪我のないようにフィジカルトレーニングとテニスの練習を半分半分で進めるそうです。2ヶ月のブランクがあるので純粋に怪我をさせないように、ということもありますが、下手に怪我して、医療制度を圧迫させないためということもあります。よく考えられていますね。
実は、外出規制が敷かれた次の週から、州のテニス協会が自宅トレーニングメニューを提供してくれました。最初は一日置きのプログラム、3週間後には毎日行うトレーニングプログラムと、2段回に分けて提供してくれました。次男は、約2ヶ月の間、その自主トレをほぼ毎日続けてきました。そのため、かなりスタミナとフットワークは鍛えられています。怪我する心配はほぼないので、続けてきて良かったと思います。
自主トレは本人の努力賜物ですが、筆者ももちろん協力しています。と言いますのも、外出規制中は、テニスクラブはもちろんのこと他のスポーツセンターや公園までが立入禁止となっていました。また、走るトレーニングメニューを行う場合は、十分にスペースが必要です。スペースが十分にあり、人が少ない安全な場所となると、車で行く必要があるところが多かったですね。そのため、少なくとも一日置きには次男を連れて車を出していました。外出規制中は、レッスンはありませんでしたが、それなりに忙しかったですね。
話を戻しますが、強化メンバーの合同練習も再開し、久しぶりに他のクラブの仲間たちとも再会でき、とても充実したトレーニングとなっているそうです。まだ今は、1時間フィジカルトレーニングと1時間のテニスで合計2時間の練習となっていますが、早くフルタイムの練習が行える日が来ると良いな、と思います。
⚫︎ 公共テニスコートのガイドライン
公共コートは、ほぼスイステニスのガイドラインに沿って再営業しています。施設によって構造が異なりますが、それぞれに一方通行の動線が考えらています。ここでもシングルスのみなので、わが家は毎回2コート予約しています。6歳の娘もオレンジボールでかなりラリーが続くようになったので、兄たちとは別コートが必要になったことと、家族とは言え、やはりシングルスのみ許可されているので、今はルールに従うようにしています。
今日も家族テニスをしてきました。クラブの練習や州の強化練習では、サーブが実質できません。レッスン中ボールを手で触って良いのはコーチだけだからです。そのため、サーブは家族練習の時練習しています。
長男が受験勉強で忙しいので、最近は練習に付き合ってくれず、次男の相手は筆者のパートナーをはじめ、たまに筆者がやっています。ただでさえ初中級レベルなのに、2ヶ月のブランクに加え、6歳娘とオレンジボールでラリーをした後にいきなり次男のサーブレシーブなどできるわけもなく、全く練習相手にならず申し訳ないのですが…。黙々と自分のできることを練習している次男は、本当に偉いな、と思います。親バカですが。
さて、こんな感じで再開したテニスですが、青空の下を駆け回るのは本当に清々しく、当面はそのありがたみを噛みしめながら、不足してるビタミンDを補って行きたいと思います。日本でも、もうすぐ大きなテニスクラブが再開できると聞いています。1日も早く、世界中でテニスを楽しめるようになる日が来るといいですね!
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