女性の再就職支援プログラム③ by 明治大学その他

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こんにちは。先日、スイスのSt. Gallen国立大学による、女性の再就職支援プログラム、WBB(Women Back to Business)についての記事を書きましたが、今回は、日本でも同様のプログラムがないか探してみました。

「もし、筆者の本帰国が決まったら、どこに相談するか?」という本気目線です。ちなみに筆者は関東出身なので、関東中心であること、ご了承ください。

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● 明治大学 女性のためのスマートキャリアプログラム
● Warisワークアゲイン
● 公共機関によるサポート
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● 明治大学 女性のためのスマートキャリアプログラム

私立大学ですが、日本でも大学が率先してこういったプログラムを実施しているんだ!と感激しました。

プログラム内容ですが、以前ご紹介したSt. Gallen国立大学による、WBBプログラムのミニ版、といったところでしょうか。ビジネスに関する科目やコーチングも時間割に含まれています。スポンサー企業はまだそんなに多くないようですが、参加者を採用してくれるよう、積極的に声がけをされています。

文部科学大臣認定「職業実践力育成プログラム」(BP)と、専門実践教育訓練給付金制度に認定されていますから、受講者が支払う経費のうち最大70%が支給されるというのは、嬉しいですね。授業料は15万円ほどですから、このうち自腹は4.5万円くらいに抑えられる可能性があります。この金額であれば、本気で仕事復帰を考えていらっしゃる方なら、初年度で投資回収できる可能性も高いのではないでしょうか。真剣な方には、大変心強いプログラムだと思いました。

キャリアカウンセリングもあり、再就職を目指すもよし、もう少し自分を高めたいのであれば、ビジネススクールへの進学も選択肢にあるようです。

● Warisワークアゲイン

以前から知っていたのですが、女性のライフステージに合わせ、働き方を柔軟にできる社会を目指して活動されている組織です。元企画系総合職(戦略、マーケティング等)の経験がある女性が、フリーランスとして働けるようキャリアカウンセリングサービスを行ったり、お仕事紹介する事業を強みとしています。

その中で、家庭の事情で離職した女性の再復帰に特化したプログラムが、このWaris ワークアゲインというものです。分野によっては、キャリアカウンセリング > トレーニング > 採用とワンストップで再就職までできるプログラムもあり、自分のやりたいことと合致していれば、本当にありがたいですよね。

ただ、人気のあるプログラムのようで、筆者がチェックした時には、全てのプログラムが終了していました。今後また再開したり、新たなプログラムが出てくるかもしれませんので、ご興味ある方は登録されておくと良いかもしれませんね。

彼女たちの経験から、一度離職した女性の中でも高い確率で再就職を果たしているのが、パートナーの海外赴任や海外留学についていくために離職した、駐在妻たちです。

その理由は、以下の3つです。
  1. 「駐妻」の中には高学歴・ハイキャリアの方が少なくない
  2. 語学を中心とするラーニングの力
  3. 未知の環境でのアンラーニングの力(ゼロベースで新しいことを学べる力)

実は筆者、20代と30代にこの立場で離職しており、その度に日本で再就職を果たしています。当時は自力で、ヘッドハンターや通常の転職サービスを利用してなんとか仕事を見つけましたが、こういったことを多くの方を見てきたスペシャリストの方が言ってくれると、心強いですよね。

Waris経営者の方々も、自分が理想とする働き方を実践されています。本当に社会を良くしようと真摯に取り組まれている姿勢は、とても好感が持てます。自分の理想する社会は、やはり自分たちで創っていかないといけないな、と改めて筆者は考えさせられました。

● 公共機関によるサポート

東京都女性しごと応援テラス
横浜市女性向け就職支援
大阪マザーズハローワーク

上記は、いわゆるハローワークですね。筆者が学生の頃は、ハローワークといえば、中年の失業者のいくところ、という失礼な印象しか持っていませんでしたが、各HPを拝見させて頂いたところ、女性の再就職にきちんと向き合ってくれている印象でした。

無料の講座もいくつかあり、実際に筆者も行ってみたいな、と思うものもありましたよ!無料というのがありがたいですよね。実際に、今自分の収入がないので。さすが公共機関です。子育て真っ最中の女性支援もある一方で、シニアというくくりもありました。幅広い年齢層に窓口を設けてくれているのは、大変ありがたいな、と思いました。

関西も一ヵ所だけ大阪を見てみましたが、女性の再就職支援に関しては、関東の方が進んでいるのかな?という印象でした。筆者の勉強不足なだけかもしれませんが。

子育て中心で、家やママ友中心の生活をしていると、時折ふと、社会から隔絶された心境になる時があります。筆者には、少なくともこれまでに何度かありました。でも、上記のような心強いサポートがあると知っていれば、いつでも必要な時に門をたたけばいいんだ、と思えます。それだけでも、少し心に余裕が生まれますよね。

以上、明治大学、Waris、公共機関による、女性の再就職プログラムについて書きました。日本での再就職を目指されている方のご参考になれば、と思います。

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