スイス製、次亜塩素酸水(除菌水 / 消毒液)メーカー

<Photo from aquama.ch>

皆さん、こんにちは。

次亜塩素酸水、聞いたことある方もいらっしゃるかと思います。今回は、筆者が新型コロナの消毒対策として使用しているaquama(アクアーマ)という次亜塩素酸水メーカーをご紹介したいと思います。

——————————-
⚫︎ 次亜塩素酸水とは
⚫︎ スイス製 aquama
⚫︎ わが家の使い方
——————————

⚫︎ 次亜塩素酸水とは


次亜塩素酸水とは、塩と水を電気分解して生成された、消毒液です。厚生労働省が添加物として認め、最も殺菌効果と安全性が高いしているのが微酸性次亜塩素酸水(有効塩素濃度50-80ppm <0.005%-0.008%>でph値5.0-6.5の水溶液)です。野菜を消毒したり、歯医者さんでのうがい液として使用されています。詳しくは、以下をご参照ください。(次亜塩素酸水(厚生労働省)次亜塩素酸水とは(荻原歯科医院)

厚生省の調査によると、上記の微弱性次亜塩素酸水で以下のものに殺菌効果(1分)があったとのことです。
  • 黄色ブドウ球菌
  • サルモネラ菌
  • 黒コウジカビ
  • MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
  • 大腸菌
  • レンサ球菌
  • インフルエンザウィルス
  • ノロウィルス
アルコールですとノロウィルスの殺菌はできませんが、次亜塩素酸水はノロウィルスも殺菌できるようです。

そして、多くの次亜塩素酸水メーカーは販売会社は、理論的には、新型コロナウィルスも殺菌できると言っています。日本では、アルコール除菌スプレーやシートが入手困難なため、住民に次亜塩素酸水を無料で配布する自治体も出てきています。実際のところ、販売会社の方で現在流行している新型コロナウィルスで検証はできなくて当然かと思いますが、別の種類のコロナウィルスやエンベロープで覆われた別のウィルスへの効果は実証されているため、理論的には殺菌作用があるということで、消費者はこれらの情報を現在のところ信じるしかないようです。

ちなみに、先の厚生労働省の調査により、消毒された野菜への栄養面での影響はなかったとのことです。

次亜塩素酸水は多少は塩素の匂いがします。市販されているもので無臭のもあるようですが、わが家で生成する次亜塩素酸水は軽い塩素の匂いがします。

下記は、次亜塩素酸水の一般的な注意点です。
  • 時間が経つと効果が落ちるため、3日〜1週間くらいでで使い切るか、また再度メーカーで電気分解させる必要がある
  • 金属を腐食してしまう可能性は低いが、念のため金属製のボトルには保管しない方が良い(日本農産HP参照)
  • 日光(紫外線)に弱い(同上)
  • 繊維で色落ちしてしまう可能性がある(以下のYouTube参照)

また、よく似た名前の、次亜塩素酸ナトリウムとは異なりますのでご注意ください。こちらは、皆さんもよくご存知のキッチンハイターなどの塩素系漂白剤で、弱〜強アルカリ性のタンパク質を溶かす性質のため、肌に触れると皮膚を溶かしてヌルヌルしてしまいます。薄めて掃除に使う分には良いと思うので、マスク、ゴーグル、良い換気のものと、気をつけてお使いください。手の消毒には誰も推奨していません。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いは、先ほどもご紹介した荻原歯科医院のHP上の図と、以下のYouTubeビデオの説明が分かりやすかったので、ご参考まで。


さて、次亜塩素酸水についてわかったところで、効果について分かりやすい動画があったのでご覧ください。


⚫︎ スイス製 aquama


スイス製のaquamaという次亜塩素酸水メーカーは、基本セットで299chfでした。オンラインで注文すると、3日くらいで送られてきました。やはり、新型コロナウィルスのことがあり、送付状からは注文が増えていそうな様子がうかがえました。

使い方は簡単で、上のビデオのように水1Lに対し塩付属のスプーン2杯か、水500mlに対しスプーン1杯入れて付属のかき混ぜスプーンで混ぜ、スイッチを押すだけ。約5分で完成です。Lowで回せば家庭用の除菌水または消臭スプレーが、Highで回せばもう少し強力な除菌水ができあがります。できた除菌水は、付属のスプレーボトルに入れて使用します。付属のプレーボトルがUVカットになっているか不明なので、念のため、直射日光を避けた場所に保管した方が良さそうです。

ただ、aquamaのマニュアルには中性という言葉とph7.5-9.5という数値が記載されており、これは、生成された水が「中性〜弱アルカリ性」ということを意味しています。ph値は14段階あり、ph7が中性、数値がそれよりも小さいと酸性、高いとアルカリ性です。実は、厚生労働省が定義する次亜塩素酸水は、英語表記は”Hypochlorous Acid Water”といって、Acid(酸)という単語が入っている通り「酸性」です。これについては、現在aquamaの方に問い合わせ中で、回答があり次第当ブログをアップデートしたいと思います。

本当の次亜塩素酸水であれば、口に入れても問題ないのでおそらく手で触れても大丈夫だとは思うのですが、aquamaのマニュアルには生成された水に肌が触れたら洗うようにと書いてあったので、手の消毒には今のところ筆者は使っていません

新型コロナウィルス用に購入する人が多いためか、Highで4回まわしてより強力な除菌水を作るための別紙マニュアルがHP上からダウンロードできるようになっています。

筆者も、届いてからまずは水1Lに対しスプーン2杯の塩をHighで4回まわして作りました。塩素の匂いがするので、次亜塩素酸水ができているようです。台拭きに吹きかけると、台拭きの臭い匂いがしなくなったので、消臭効果は確認できました。除菌効果は残念ながら目で確認できないので、信じるしかありません。

また、マニュアルには、赤ちゃんのおもちゃの除菌や野菜の消毒(要すすぎ)にも使用できると書いてありました。赤ちゃんのおもちゃの消毒から、新型コロナウィルスの殺菌まで対応できる次亜塩素酸水が、水と塩で家でできてしまうなんて、すごいですよね。筆者も、スイスでロックダウンが始まる前に市販の除菌スプレーや除菌シートはいくつか購入していたのですが、既に入手しづらくなっていますし、もしなくなってしまったらどうしよう、と少しストレスを感じていたので、いつでも除菌スプレーが家で作れる安心感は、とても嬉しいです。

また、次亜塩素酸水には消費期限があり(効果が落ちる)、マニュアルには3日〜1週間ごとに再度機械に入れて電気分解をした方が良い、と書いてあったので、その通りにやっています。

このaquama、デザインもシンプルでおしゃれなのが気に入っています。専用の塩が付いてきますが、通常の細かい食塩であれば、代用できるとのことです。

またビジネス用の商品もあり、スイスの空港施設や高級デパートのマノール等に納品されており、かなり広い範囲で既に使用されているようです。

購入方法ですが、筆者は、こちらのaquamaのHPからオンラインで購入しました。ただ、配送先の選択肢としてはスイス、ドイツ、フランスのみで、日本という選択肢はありませんでしたので、もし日本から購入したい場合は、問い合わせをした方が良さそうです。また、通常は、マノールの店舗でも購入可能だそうです。

⚫︎ わが家の使い方

わが家では、aquamaで作った次亜塩素酸水を主に以下の除菌、消臭に使っています。
  1. 玄関の床の除菌(日本の様に段差ないので)
  2. ドアノブ、手すり、電気スイッチの除菌
  3. キッチン、ダイニングテーブルの除菌
  4. スーパーで買ってきた商品の除菌
  5. トイレの消臭
  6. 車内や玄関の足元マットの除菌
  7. 手袋やコートの除菌
  8. スポーツ器具(縄跳び、ボールなど)の除菌
  9. 生で食べる野菜の除菌
  10. 歯ブラシの除菌
  • 1〜4はペーパーナプキンや台拭きに次亜塩素酸水をスプレーし、拭き掃除します(念のためゴム手袋着用)。わが家のドアノブで金属製のものがほとんどですが、拭き掃除する分には、今のところさびは出ていません。
  • 5〜8は次亜塩素酸水をスプレーしてそのままにしておきます(念のためベランダでスプレー)。手袋やコートなどの衣類にも吹きかけたままですが、今のところ繊維の色落ちは発生していません。また、手袋はマスクと共に、その日のうちに洗濯機で毎日必ず洗っています。
  • 9は、例えばトマト、いちご、りんごなどをザルに入れてスプレーで次亜塩素酸水を吹きかけて1分置いた後、良くすすぎ洗いをします。塩素の匂いが残っていないか、確認してから食べています。
  • 10は、歯ブラシを次亜塩素酸水に1分つけ、ゆすいでいます。
4のスーパーで買ってきた商品ですが、米国の研究機関によると新型コロナウィルスはプラスティック上では3日間、箱では24時間生存しますので、きれば除菌しておいた方が賢明です。それに関するビデオがありますので、ご参考まで。なお、このYouTube動画の右上設定アイコン(3つの点)をクリックし、CC(字幕)設定で日本語の字幕を表示することができます。


ということで、次亜塩素酸水は主に家庭内の除菌・消臭で使用し、外出時は65-70%のアルコール(スプレーまたは除菌シート)を持ち歩き、手の消毒に使用し、使い分けをしています。

いかがでしたでしょうか。実際、筆者も購入するまで色々調べて、最終的には当面はスーパーで買ってきた物も消毒した方が良さそうだというところに行きつき、aquamaの購入を決めました。これだけヨーロッパで感染者が爆発していると、残念ながら商品管理されている方々の衛生基準がどうしても信用できず、最終的には自分でできることはやっておこう、となってしまいました。もちろん、こんなことをしなくても良い日が戻ることを切に願っています。

aquamaを購入検討する際、日本のサイトでも色々調べてみましたが、何種類か次亜塩素酸水メーカーはあるようです。次亜塩素酸水、および、次亜塩素酸水メーカー(aquama)について、皆さんの参考になれば、幸いです。

それでは、今日も一日、良い日をお過ごしください。

<関連記事>

コメント